経営ノウハウ

風俗店を経営する際の3つの大きなリスクとその回避策

アダルト業界という魅力的なビジネスに新規参入することは、多くのリスクを背負います。
アダルト業界は他の業界とは少し違った面もあり、業界特有の規制や運営上の難しさが存在します。

業界経験がないオーナーがこれらのリスクを事前に理解し、適切な対策を準備するのはとても難しいことです。

そこで今回は5つの大きなリスクとその回避策を詳しく解説していきたいと思います。

この情報を元にリスクを理解し準備することで、ビジネスチャンスを手繰り寄せ、安全に、かつ効率よく風俗店を経営していくことが可能になります。

誰も教えてくれない、風俗業界の隠れたリスクを5つの項目にわけて説明していきます。

1・法の規制と対応策

風俗業界の1番のリスクは法律関係です。

20年以上業界に関わってきて、法律違反で営業停止処分をされてしまったお店や逮捕されてしまったオーナーなどなど見てきました。

ここでは風俗営業に関して、リスクとなる法律とそれの対応策をご説明していきます。

1-1・風営法に関すること

風俗業を始める際、最も重要なステップの一つが風俗営業許可の取得です。

申請する場所は、出店しようとしているエリアの管轄警察署です。生活安全課の中に風俗営業に関する許可申請をする窓口があります。そこへ必要書類を書き持参すると営業許可の届出を受付くれます。

個人名義で申請することも可能ですし、法人名義での申請も可能です。
個人名義と法人名義どちらで申請するのが良いのかとかはありませんのでお好きなほうで申請すると良いと思います。
若干ですが、個人名義で申請する場合と法人名義で申請する場合では必要書類が変わってきます。

風営法に関しては管轄警察署の生活安全課に電話して聞いてもらうと教えてくれます。

また行政書士の先生に相談して手続きを行ってもらっても良いと思います。弁護士先生や税理士の先生ではありませんの注意が必要です。

風営法に関してのリスクとしては、従業員名簿の保管です。これは定期的に警察署の方がお店に来てチェックしにきます。
また、従業員名簿の保管を怠ると営業停止処分や最悪の場合営業許可のはく奪などありますので注意が必要です。

従業員名簿の保管ですが、男性スタッフの名簿も必要ですし、女の子の名簿も保管が義務付けられています。
特に女の子の名簿は重要で、必要書類が管轄する警察署によって変わってくるので確認が必要です。

必ずオープンする前に管轄の警察署に従業員名簿の保管について何を保管すれば良いのか確認してください。

1-2・売春防止法に関すること

風俗業界は性サービスを行うお店です。性サービスを行うということでどうしても切っても切れないのが

売春防止法ですね。法律の定義によれば、売春は、報酬を受け取る代わりに性交を提供する行為のことを言います。

日本の法律では、性交以外の性サービスは売春とは見なされないため、風俗店や出張マッサージ店・メンズエステ店のようなビジネスは、法律の枠内で営業することが可能となっています。

「性交」とは、男性の陰茎が女性の膣に挿入される生物学的・物理的行為のことをいいます。
このことを業界用語では【本番行為】などと表現しますね。なので風俗店がサービスの1つとして本番行為を義務付けている場合は売春防止法によって逮捕されることもあります。

売春防止法に禁止する行為は、罰金や刑役によって罰せられることがあります。
法律の適用は場合によって異なるため、具体的な状況や法律の解釈について不安が少しでもあるようでしたら
法律の専門家に相談することから始めてみてください。

2・資金繰りのコツと注意点について

資金繰りは経営を安定させる上で重要な要素です。

特に風俗業界では、他の業界とは少し違った支払いサイトだったり、入出金があったりします。
そのためお金の管理を徹底していないと資金不足などに陥り、安定した経営が出来なくなります。

また、毎日大量の現金が目の前で動きます。
そのため手元に大金があることが多く、盗難や紛失などのリスクも高いためしっかりとした資金管理が必要です 。

脱サラして風俗業界に独立・開業を考える際には、資金繰りのコツと注意点を冷静に判断する必要があります。

2-1・支払いは前金鉄則

各業者に支払いをすることになった場合、風俗業界は支払いをしてからでないと誰も動いてくれません。

前金中の前金ですね。しかも請求書が発行されてから支払いまでの期日がとても短いです。
明日までにお支払いください。はざらに起こることです。

また、少しでも支払いが遅れてしまうとすぐに離れていきます。

なので緊急時のためにも手元に50万円以上のお金を置いておくほうが安全です。

しかし、前述しましたが50万円置いておくと紛失や盗難にあります。
すぐに出せないと業者に嫌われる。
手元に置いておくと無くなる。

この両方のリスクをしっかりと管理しておく必要があります。

2-2・支払いの良さは協力パワー無限大

先ほども書きましたが、請求書が発行されてから基本的には支払いまでのサイクルは短いのが特徴です。

また、さらに早く支払うと各協力パートナーはより協力的に動いてくれるようになります。

昔は、まず1日からの売上で経費を先に封筒に入れて支払いをしていきます。
そしてどんどん支払いを先に済ませ、10日以降になったら支払いはすでに終了しており

そのあとの売上はすべて利益となるように運営していた経営者が多かったです。

各業者としては次月分の予算の確定も早く終わり、そしてお金までもらっているので
残りの日数を余裕を持って活動することが出来ます。

また、それだけ安心してお付き合いできるお店は無くなっても困りますから
より協力的な行動をたくさんしてくれます。

ぜひ風俗業界に参入することを考えている方はこの支払いまでのスピードを柔軟に考えておくのが成功のポイントだと思います。

3・トラブル対応と注意点について

風俗業界ではサービスをする側も人であり、サービスを受ける側も人であります。

すべてのことに関して人と人が関わりをもつため、さまざまなトラブルが発生しやすいとされています。

トラブルが発生した際には迅速かつ適切な対応が必要となります。

3-1・キャストとのトラブルについて

キャストとスタッフの間で情報共有が不十分な場合、誤解やトラブルが起こりやすくなります。

特に問題になるのが出勤関係についての言った・言わないです。
女の子の出勤予定をWEBに公開してない場合などはすぐにクレームとなり、せっかく獲得した女の子の退店になってしまう1番の理由です。

また財布や物などを預かったりすることもあるのですが、その預かっているものが壊れたり、無くなったりした場合もトラブルに発展しやすいです。

定期的なミーティングを設け、お互いの期待値や役割を明確にし、情報を共有することでのコミュニケーション不足をなくすように徹底しましょう。

また女の子から言われた出勤スケジュールに関してはダブルチェックは基本だと思い、何回も確認しもれのないようにしていく必要があります。

3-2・お客様とのトラブルについて

お客様とのトラブルについて、キャストの接客が原因でお客様からクレームが入ることがあります。

また良く起こるトラブルとしてはお客様がホテルに入室してからのキャンセルです。
突然血が出て仕事にいけない。
体調が悪くなったから仕事したくない。などなど

女の子の気分はその時々です。お客様とや約束をすませてしまい、到着予定時刻にキャンセルをお伝えしなければいけない時はたくさんあります。

この時の対応の仕方でそのお客様からクレームとなるか、またのご利用をいただけるか決まります。
基本的にはお店の都合でキャンセルしてしまう場合はホテル代などのかかってしまった必要経費はお返しするようにしましょう。

とても大きな損失ですが、そこはあきらめてお客様を第一に考えた対応をするほうが次につながります。

お店が原因でのトラブルはお客様にお金をお支払いすることにより解決することができますので良いのですが

気をつけなければいけないのがお客様が原因でトラブルになる場合は注意が必要です。

とくに犯罪につながる、盗撮行為や本番行為やストーカー行為などは毅然とした態度で対応する必要があります。

お客様を捕まえ、身分証のコピーを取得。
そして示談金をしっかりと請求することが必要です。

女の子をしっかりと守ることがお店を守ることにつながります。

このようにトラブルは毎日のように大小さまざまな問題が起こります。
トラブルが発生した際には冷静に対応し、スピーディに解決を図ることが大切です。

4・まとめ

いかがでしたでしょうか?

風俗店を経営するにあたってのリスクとその対応策などをご理解いただけたと思います。
風俗店を経営していると日々そんなことが起こるの?と思うようなトラブルに見舞われます。

トラブルが発生した際には冷静に対応し、スピーディに解決を図ることが大切です。

それが末永く安定した経営をするため必要な力となります。

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